石川県加賀市山中温泉

加賀の名湯、山中温泉はしっとりとした湯宿の並ぶ、ステキな場所です。この山中温泉の酒「獅子の里」を醸す松浦酒造は、安永元年(1772年)の創業だといいます。

山中温泉といえば、《山中節》が知られますが、その歌詞に、
薬師山から湯座屋を見れば 獅子が髪結て 身をやつす
とあります。山中温泉は、かつて宿に内湯が無く、湯治客を湯座屋まで案内する湯女がおり、この女子のことを「獅子」と呼んでいました。この獅子にちなんだネーミングの酒名でしょうか。こちらの酒は、薬師山の麓に「お薬師さん」と呼ばれる医王寺があり、その境内の地下湧水を使って酒造りをしているそうです。

わたくしは、山中温泉を訪ねたとき、総湯菊の湯の近くにある雰囲気のいい建物に吸い込まれました。ここは「獅子の里」のショップがありました。こちらで何本か買い求めました。いろいろな種類があり、楽しいスペースでした。地方の蔵へはなかなか行かれませんが、また山中温泉に行って、《山中節》などを聴きながら、「獅子の里」をいただきたいです。



 
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